いくつか頂いているものがあるのですが、また後日ご紹介します。
- 作者: 大澤真幸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/03/19
- メディア: 新書
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いくつか頂いているものがあるのですが、また後日ご紹介します。
このたび、Andre Baechtiger, John S. Dryzek, Jane Mansbridge, and Mark E. Warren (eds.) The Oxford Handbook of Deliberative Democracy, Oxford University Press, 2018, が刊行されました。私は、Beibei TangとBaogang Heと共著で、'Deliberative Democracy in East Asia: Japan and China' の章を執筆・寄稿しました。
The Oxford Handbook of Deliberative Democracy (Oxford Handbooks)
この3月で畑山敏夫先生が佐賀大学を定年退職された。フランス政治、とりわけフランスの緑の党や「国民戦線」の研究を長く行われてきた先生である。こんなところにこんなことを書かれても、先生はさぞかし迷惑に思われるかもしれないけれど、ひとことふたことだけ述べさせていただきたい。
私が畑山先生に最も直接的にお世話になったのは、畑山先生と丸山仁さん編集の『現代政治のパースペクティブ――欧州の経験から学ぶ』(法律文化社、2004年)の執筆者に混ぜてもらったことである。と言っても、私に直接に声をかけてくださったのは、大学院の(それなりに上の)先輩にあたる丸山さんであった。とはいえ、編集会議では、畑山先生のとてもソフトな進行に随分ほっとさせていただいたことを、昨日のことのように覚えている。
『現代政治のパースペクティブ』は、私が初めて執筆に誘っていただいた本だった(同時期に共編で『ポジティブ・アクションの可能性』ナカニシヤ出版、2004年、という本を出したが、こちらは自分(たち)での企画)。そういう意味で、とても光栄に思った企画だった。同書に寄稿した拙稿「民主主義の新しい可能性――熟議民主主義の多元的深化に向かって」は、丸山さんから「現実を意識した文章を」と言われて、私なりにそういう意識で書いたものだったが、思っていた以上には読んでいただいたような印象がある。「あの本で読みました」みたいなことを言われたことが何度かあった。その後、この文章は、加筆修正のうえで、拙著『熟議の理由』(勁草書房、2008年)の第5章となった。こういう事情で、畑山先生の下でできた『現代政治のパースペクティブ』は忘れがたい本となっている。
畑山先生とは、また別のご縁(?)もある。私は、その頃あるいは学部・院生時代は、今よりもずっとヨーロッパ政治に関心があるつもりだった。また、ドイツ史研究者である母の影響もあり、私は故・山口定先生の書かれたものには親しんでいた。畑山先生は、その山口先生の弟子筋(「山口組」!)にあたり、また、(これは全くの偶然だが)母が同僚になったこともあって、勝手に何となく親しみを感じさせていただいていたところがある。学会等でお会いすると、いつも独特の(?)柔らかい口調で話しかけてくださることを、ありがたく思っている。
そんな畑山先生が大学を退職されたことに、多少の寂しさを感じるところがないわけではない。でも、きっとこれで研究をやめたとおっしゃるわけではないだろうから、また学会などでお会いできることと思っている。それでもひとまず、長年お疲れさまでした。
フランス緑の党とニュー・ポリティクス――近代社会を超えて緑の社会へ
フランス極右の新展開―ナショナル・ポピュリズムと新右翼 (国際社会学叢書 ヨーロッパ編)
ポスト・フクシマの政治学: 新しい実践の政治学をめざして (法律文化社ベーシック・ブックス)
生澤繁樹さんからは、大著『共同体による自己形成――教育と政治のプラグマティズムへ』春風社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。「教育と政治」に関心を持つ人にとっては必読ではないかと思います。
1)寄稿者の伊藤恭彦先生から、上村雄彦編著『グローバル・タックスの理論と実践――主権国家の限界を超えて』日本評論社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。伊藤先生は、「グローバル・タックスの哲学的基礎――私たち相互の倫理的関係とグローバル・タックス」を寄稿されています。
グローバル・タックスの理論と実践 主権国家体制の限界を超えて
2)寄稿者の松尾秀哉さんと松元雅和さんから、福井英次郎編『基礎ゼミ 政治学』世界思想社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。松尾さんは「どこまでが地方の領分か?――地方自治と分権改革」、松元さんは「民意はなぜ尊重されるべきか?――民主主義の価値」を、それぞれ執筆されています。
3)寄稿者の横溝大さんから、南野 森編『〔新版〕法学の世界』日本評論社、2019年、を頂きました。どうもありがとうございます。横溝さんは「国際私法」の章を執筆されています。
4)岡崎晴輝さんからは、以下の2本の論文を頂きました。どうもありがとうございます。
・岡崎晴輝「政権選択論の勝利――『政治改革』の再解釈」『政治研究』第66号、2019年3月、33-54頁。
・Okazaki, Seiki "In Defense of Proportional Representation with a Limited Majority Bonus," 『法政研究』第85巻第3・4号、2019年3月、pp. F1-F19。
インターネット関係をいくつか。
ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
#リパブリック: インターネットは民主主義になにをもたらすのか
閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義
最近のお買いもののいくつか。
ハロルド・ラスキの政治学: 公共的知識人の政治参加とリベラリズムの再定義
近現代日本史との対話【戦中・戦後―現在編】: 戦中・戦後―現在編 (集英社新書)
平成の終焉: 退位と天皇・皇后 (岩波新書 新赤版 1763)