ちょっとじ〜んとした話

 昨日、地下鉄の駅で、小さな子ども二人を連れている男性(お父さん)を見かけました。
そういうお父さんを見ると、ちょっと前の自分と子どもたちを思い出して、ちょっとじーんとします。
 僕など、子どもを連れていると、トイレは大丈夫かなとか、もっと小さな頃は大泣きするんじゃないかとか、いつもハラハラしていたのでした。実際、大丈夫じゃなかったこともありますしね。
 そういういろいろ大変だったなあという思いと、でもちっちゃいわが子はかわいかったなあという思いとが交錯して、ちょっとじーんとするのです(別に今かわいくないということではないですよ。念のため。)。
 

 そういえば、先日の某ニュース番組で、柔道の谷選手が、子育てと柔道との間でずっと悩みがあったけれども、今年の5月の合宿に出かける前に、子どもに「じゃあ、しばらく行ってくるね。」と言ったら、子どもが「ママ(だったかな?)、がんばってね!」と言ってくれて、それで吹っ切れた、と話していました。
 それを聞いて、谷選手だって、自分が柔道をしているために、子どもをおろそかにしているんじゃないか(だから、子どもがかわいそうなんじゃないか)、という自他の意識にずっと悩んでいたのだろうな、と思いました。「子どものためにも、いっそう柔道をがんばります」とは、言えないのです。その悩みを、「がんばってね」という子どものひと言が(すべてかどうかわかりませんが)払拭してくれたんだろうな、と。


 「父の日」ということで、二男が絵を描いて、短い手紙をつけてくれたのですが、二男曰く「いつもおせわしてくれてありがとう」。
 で、こちらは、「ありがとう。でも、父さんは○○(←二男の名前)の親なんだから、『おせわ』をするのは当たり前なんだよ」。