読書

平野啓一郎『私とは何か――「個人」から「分人」へ』講談社現代新書、2012年、を読了。

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

サブタイトルにあるように、「個人individual」ではなく、「分人dividual」として「自分」を捉え直してみようと提案する本です。
これはなかなかに刺激的な提案で、自分の研究との関係では、ドライゼクのdiscursive/deliberative democracy論、特にレトリックの話や、discursive representationの話などと関係しているのではないかと思っています。
実は平野さんの小説を読んだことはないのですが、このアイデアが小説として展開されているという、『ドーン』も買ってみようと思います(が、すぐ読めるかどうかはわからないのですが)。
ドーン (講談社文庫)

ドーン (講談社文庫)

↑と、既に文庫で出ているんですね。