読書

  • 塩原良和『変革する多文化主義へ』(法政大学出版局、2010年)を読了。マイノリティ移民のコミュニティでの聞き取り調査と参与観察を踏まえて、異なる文化間の対話に基づく多文化主義を提起する著者の姿勢が心強い。

  • 宇野重規編『政治の発見4 つながる――社会的紐帯と政治学』(風行社、2010年)より、近藤康史「社会民主主義と連帯の政治」、早川誠「代表制民主主義におけるつながりと切断」、宇野重規「政治が社会的紐帯を語るとき」あたりを読む。サブタイトルが、「社会的紐帯の政治学」ではなくて、「社会的紐帯と政治学」であることの意味は、「はじめに」を読めばよくわかるだろう。個々の章もさることながら、全体の構成がとてもよいなあと思える本。

政治の発見 第4巻 つながる (政治の発見 第 4巻)

政治の発見 第4巻 つながる (政治の発見 第 4巻)