新しい家に月曜日に引っ越してきて、一週間近く経ちました。引っ越してくる前は、ちょっと不安だったというか、一年間住んでいた家を離れることのさみしさみたいなものの方が強かったと思います。また、最初は、カギがたくさんあること(スペアなしで17本(!)くらいもの鍵束を渡された)、それであちこち開ける煩わしさ、そして手狭感(前の家が2 bedroomsで今度が1 bedroomなので当然なのですが)など、なんとな〜く不便かも、という感じがしました。
でも、住み始めると、意外と(?)新居は快適な感じです。大きな理由は、家具や電気機器の新しさだと思います。築何年かは知りませんが、今度の家は明らかに新しく、備え付けの家具・電気機器類(家具つきの家)も、新しいし、デザインがモダンです。前の家でも、一通りそろっていましたが、電気器具は古かったり性能が若干イマイチだったり、家具類も、まあ悪いとは言わないのですが、なんでしょうね、こう、感覚的に違うという感じが抜けませんでした。そのことが「外国感」を醸し出すことにもつながっていたような気がします。今度の家でも、台所のデザインとか、若干、日本人向けではない感じはありますし、電気コンロも、火力がどうなのか微妙な感じです。でも、全体的には「しっくりくる」感じなのですね。
新しさと言えば、玄関や窓もそうです。前の家は基本的に古めの家なので、窓や玄関も古い雰囲気満載でした。窓はもちろんサッシではなく、なんというのでしょうか、留め金みたいなフックみたいなのを回して外し、上にがばっと引き上げるタイプでした。ペンキが接着剤みたいになってなかなか開かなかったりして、「ああ、こっちの家ってこんなのなのね…」と思ったものです。玄関も、古めのオーストラリアの家にはよくあるのですが、ドアの外側に虫除けの網戸的なドアがついているものでした。これらは、慣れれば「風情がある」とも言えるのですが、う〜ん、やっぱり新しい方が安心できる気がします。
さらに、カーテンの違いも、結構大きいかもしれません。前の家では、レースのカーテンがなく、カーテンを開けると、ダイレクトに中が見えてしまい、さりとて閉め切ると暗い、というのが、どうもなあ、と思っていました。今度の家では、カーテンではなくて、スクリーンというのでしょうか、ブラインドを縦向きにしたようなやつが、カーテンがわりです。これだと、角度で外からの見え方を調整できます。これが意外に落ち着ける気がします。まあ、本当はレースのカーテンが一番いいのですが。
別の理由として、窓から見える景色も関係しているかもしれません。前の家のあたりは、家があまり密でなく、アパート系よりも一戸建てがゆったりした感覚で並んでいるという感じでした。それはそれで風情があるのですが、でも、一人暮しには少々さみしすぎたのかもしれません(苦笑)。今のところは、前のところから近くではありますが、より中心部に近付き、周囲も、ユニットハウス系の集合住宅が並んでいます。裏側の窓から見える景色は中庭なのですが、ここもなんというか「人工的な自然」です。こういった人工性が感じられることが、心に落ち着きをもたらしている気がします。なんだか、いかにも都会の人的な感想で恐縮ですが。
関連して、前の家では、アリとか(小さい)クモ(の巣)とか(まだ出ていませんが)ハサミムシとか、なんだかいろいろ小さい虫が散見されたのですが、今度のところはそうでもなさそうな気がします(まだわかりませんが。でも、クモの巣的な雰囲気はあまりない)。あらゆる虫が嫌いというわけではないのですが、何かいろいろ出てくると、心が落ち着かないもの確かでして。
こんな風に書くと、前の家が悪いところばっかりのように見えますが、そういうわけではないです。ただ、思っていた以上にスムーズに新居になじむことが出来たのを喜んでいる、といったところでしょうか。
あとは、靴を入れる棚や本棚、さらには勉強用のデスク(今回は勉強用デスクは備え付けられていない)など、小さめの家具をいくつか買うかどうかちょっと迷っています。
9月はいろいろと思い悩むことが多くて、精神的にも結構大変でしたが、そんなわけで、10月に入ってから気分は上向いています。いくつか「負債」があります。そちらも頑張らねば!