intimate citizenship

Ruth Lister, Citizenship, 2nd ed, 2003のp.151に、'intimate citizenship'についての短い記述あり。以下、そのまとめ(というほどのものではなく、直訳ではないが、抜き書きに近い)。
女性の「インフォーマルな政治」は、しばしば子どもに関わる、個人的で家庭内の関心によって、まずは動機づけられることが多く、その「政治」は、「公的利的の裂け目interstice」で作動する。こうした関心は、女性たちを他の人々と活動する公的領域に移動させる。とりわけ、公共政策が 彼女たちの私的な空間を侵害する場合には。彼女たちは、様々なケアリングの責任に由来するニーズを公的領域において表現し、変化と新しい権利に賛成する運動に参加するので、ケアの倫理と正義との統合のために実践的な表現を与え続けていることになる。「彼女たちは、かつては典型的に私的なことだと思われていた性的抑圧やドメスティックバイオレンスの経験を、公的なものにするので、『親密なシティズンシップintimate citizenship』の概念の構成に貢献してきており、再び、公的/私的の区分を打破しているのである。そのような活動を通じて、彼女たちは「ニード解釈の政治」(フレイザー)における能動的な市民となり、「日常生活のシティズンシップ」(Joaaquim)を創り出す。実際、デンマークでは、「日常の形成者everyday makers」という新しい言葉が、「地域の(ローカルな)日常生活の諸問題との関係で政治に積極的に関わる(女性の)市民」(Siim)を表現するために作られた。

Citizenship: Feminist Perspectives

Citizenship: Feminist Perspectives

「日常生活の形成者everyday-life makers」という言葉が出ているとされている、B. Siimの本(この人の名前は、「シーム」?「ジーム」?。
Gender and Citizenship: Politics and Agency in France, Britain and Denmark

Gender and Citizenship: Politics and Agency in France, Britain and Denmark

Contesting Citizenshipの本は、持っていたんだか、図書館用に購入したのだったか・・・。
Contesting Citizenship

Contesting Citizenship

あと、ちょっと前に読んだ、Intimate Citizenshipのこの本。その時は、いまひとつピンとこなかったのだけれど・・・。
Intimate Citizenship: Private Decisions and Public Dialogues (The Earl and Edna Stice Lecture-Book Series in Social Science)

Intimate Citizenship: Private Decisions and Public Dialogues (The Earl and Edna Stice Lecture-Book Series in Social Science)

もう一冊、こういうのもあるようだ。というか、前にもメモしたかな。
Intimate Citizenships: Gender, Sexualities, Politics (Routledge Research in Gender and Society)

Intimate Citizenships: Gender, Sexualities, Politics (Routledge Research in Gender and Society)