seminars

昨日はセミナー二つ。そのうちの一つ(SPT Social & Political Theory seminar)は、今年の2月くらいから突然開催の連絡が来なくなってもうやらないのかなと思っていたら、7月くらいから「復活」したようです。というか、もともと半年だけやるセミナーなのでしょうか。
そして、これまで夕方にやっていたもう一つのセミナー(SPIR School of Politics and International Relations seminar)が午前開催となり、両者の開催時間は、完全に連続的になってしまいました。そのうえ、場所は、別々のビルです。
というわけで、SPIRセミナーを最後の10分くらいで抜け出して、SPTセミナーに参加。


SPIRセミナーの報告者は、客員で滞在中のHUAN Qingzhi教授(北京大学)ので、Growth Economy and Its Ecorogical Impacts on Chinaというタイトルでした。最後の方の話は、中国政府には「エコ社会主義」を目指す志向性はあるのだが、いくつかの要因がその妨げになる可能性がある、というものでした。
で、僕としては、環境政策の推進には、先進諸国では環境保護を掲げる社会運動による異議申し立てがある程度役割を果たしてきており(というか、それがきっかけになっており)、かつ、国家のみによる政策形成・実施の限界についても多くの議論がある。そこで、環境政策推進のための市民社会アクターの役割が重要だと思われるが、中国におけるその役割はどのようなものか、という質問をしてみました。HUAN教授の答えは、環境保護に取り組むsocial movementsはあまりないが、NGOsはそれなりに存在している、というものだったと思います。あとは、ローカルレベルでいくつかのプロテストがある、ということも行っていたと思います。
とりあえず、質問できたということで満足(していてはいけないのですが)。


続くSPTセミナーの報告者は、David Runciman氏でケンブリッジのReader(助教授かな)。タイトルは、Is Politics Speeding Up or Slowing Down?というもので、社会のスピードアップに対して、政治はどのように対応するべきか(あえてスローダウンの熟議的な政治を行うのか、政治も同じくスピードアップを目指すのか)、そもそもスピードアップ/スローダウンという区別をどのように判断するべきなのか、というような話でした。
僕にとっても大変興味深い話・・・なのですが、いかんせんレジュメもスライドもないままでは、やはりリスニングがついていかず、ちゃんと理解できませんでした。残念。。。
とりあえず、報告の中で重要論者の一人として取り上げられた、William Scheuermanの本だけ、メモしておきます。もう一人が誰だったか、肝心のところを聞き逃してわかりませんでした。女性研究者だったはずですが(ずっと、sheと言っていたので)。

Liberal Democracy and the Social Acceleration of Time

Liberal Democracy and the Social Acceleration of Time

High-Speed Society: Social Acceleration, Power, and Modernity

High-Speed Society: Social Acceleration, Power, and Modernity

後者の論文集は、前に入手しようと思ったことがあったのですが、結局、入手していません。


というわけで、やはりリスニング力はネックです。