卒業式

昨日は、子どもたちの学校Introductory English Centre(IEC)の卒業式。オーストラリアの学校は2月から新年度開始です。というわけで、この時期に「卒業式」というのは、こういうことです。IECは、英語ネイティヴではない子どもたちが、ある程度の英語力を身につけるための、いわば過渡的な学校なので、ここである程度の英語力が身についたと認められた子どもは、IECを「卒業」して、それぞれの地区の一般のprimary schoolに行きます。その子どもたちの卒業式、というわけです。
 当日、会場のホール(体育館みたいなところ)では、まず11時頃から、保護者のmorning teaでした。つまみになりそうなものを持ち寄って、お茶を飲んで、11時40分からの開始を待ちます。
 11時40分から式が開始。先生からのお祝いの言葉の後、各学年ごとに、歌や楽器の演奏をやって、そのつど、それぞれの学年ごとに、卒業生が証書(?)を受け取る、という形で進行しました。
 会場の前方には、オーストラリアとACT(オーストラリア首都特別区←事実上、キャンベラのこと)の旗のほか、アボリジニと(たしか)もう一つの先住民族の旗の合計4つの旗が掲揚されています。多文化主義をこうやって掲げているところが「らしい」です。
 最初の校長先生(かな)のお話では、「私たちが与えることのできるすべてのことを、あなたたち〔卒業生〕に与えたのだから、自信を持って新しい学校に行きなさい」(大意)というメッセージが、とても印象に残りました。人の卒業式なのに、ちょっと感動して涙ぐみそうだったくらいです。
 うちの子どもたちも、楽器や歌を秘かに(?)練習していたようで、見ていると、なんとか頑張って歌っていました。なかなかついていくだけで大変だったみたいですが、でも、よく頑張ったなあと思います。
 IECには、いろいろな国・地域からの子どもたちがいます。そういういろいろな子どもたちの中で半年だけですが、過ごすことは、たとえ英語そのものの力はそれほどつかなかったとしても、きっと無駄にはならないだろうな、と思います。だって、これだけ異質な雰囲気の子どもたちが一堂に会する場所は、日本ではほとんど体験することはできないでしょうから。


 そして、実はここ数日間、妻がやってきていたのですが(前後して両親もやってきていました)、帰国の途につきました。妻がいる間は、DSをほとんどやらずに、小説を読んだり、勉強したりしている子どもたちを見て、「僕ももっときちんとやらせるべきだったかな」とちょっと反省しています(苦笑)。まあ、ちゃんと勉強したのは、妻がいろいろ言ったからなのですけれども。
 それはともかく、やっぱり、本当は一緒にずっといられればよかったなあと思います。でも、仕方ないですね。