いろいろと

ちょっとした手違いで、自宅の電話・ネットが今週中につながると思っていたら、そういう話になっていなくて、契約やりなおしに。
電話が来週の月曜午後か火曜に、ネットはそれから4〜5日あとに開通する予定だそうです。
でも、他の会社だったら「ネット開通まで20日」とかいうところもあったので、これでもマシのようです。
こちらのネット接続は、基本的にADSLだそうです。そういえば誰かが、「日本ほど光が整備されている国はあんまりない」と言っていたような。いや、そうはいってもここ数年で急速に整備されたんですよね?
料金は、利用時間とかじゃなくて取り込んだ(?)データ量で決まっているらしく、ひと月5ギガまででいくらとかそういうことみたいです。でも、5ギガまででも20ギガでも10ドル(あれ5ドルくらいだったかな)しか違わないみたいなので(800円くらいでしょうか)、もう高いのにしました。
感覚的にどんなものなのかよくわかりませんが、まあ大丈夫だろうということで。
・・・というような交渉を僕がもちろんできたわけはなく、結局すっかりお世話になりっ放しのJさんにやっぱり助けてもらったのでした。電話・ガス、銀行、電話・ネットと、まあ全部ですね。

昨日も書きましたが、生活には、一日一日慣れているような「気が」します。少し慣れると、大きな木がたくさん生えているのは、やはり雄大で心が落ち着く気がします。よく生えているでっかい木があるのですが、「ユーカリ」の一種だそうです。といっても、ユーカリは種類がたくさんあるので(これはどっかで知っていた)、コアラが食べる種類ではないそうですが。そして、もちろん、カンガルーも今のところ目撃していませんがw。
また、桜のような木が結構たくさんあって、ちょうどいまは花が咲いて散りかけているところです。これも、Jさん曰く、プラムの一種だろうとのことですが、パッと見は、ピンクで花びらが5枚で桜そっくりです(白っぽいのもありますが)。これも、なんとなく気分を落ち着かせますね。
コンロとフライパンの使い方もわかってきて、今日はかなりうまくキャベツ・キノコ・ベーコン炒めができました。おそらく、オーストラリアに来てから炒め物系での「最高傑作」です(苦笑)。だったのですが、あろうことか、皿に盛ったあとで、床にかなり落っことしてしまいました(-_-;でもちょっと躊躇しながら、半分くらい拾って食べちゃいましたけど(大丈夫かな)。
チーズとかヨーグルトとか牛乳とかは、「99%Fat Free」とか書いてあるのを選ぶことにしています。実際、どのくらい低カロリーになっているのかはわかりません。牛乳は、低脂肪のやつで日本の普通のとおんなじ感じがしましたけど、どうなんでしょうね?
食料品は、キャンベラだからかもしれませんが、基本的にはそんなに安くないです。前に来た時も思いましたが。肉も、100グラムあたりだと、鶏肉で130円〜200円くらいじゃないでしょうか。日本と同じというか、日本の方が安いやつは安いですね。
牛肉も、高くはないのですが、100グラムあたり200円以上くらいはしたように思います。一番安い「ミネストローネ用」と書いてある、こま切れみたいなやつを一度買いましたけど。
豚肉はあまり出回っていないような気がします。ベーコンとかはありますけど。豚肉としては、あまり食べないんでしょうか?

御存じのように、オーストラリアでは、todayを「トゥダイ」と発音します。「マンダイ」「チューズダイ」……という具合です。「ダイ・オブ・バース?」と聞かれて、「???」と思っていたら「生年月日」のことでした。まあ、僕の場合は、「なまり」で聴き取れないのか、単に英語が聞き取れないだけなのか、微妙なのですが(前も書いたような)。
なのですが、Jさんによると、オーストラリア人は特に「訛り」だという意識はなく、「普通に発音しているつもり」なのだそうです。「名古屋人が標準語だと思って名古屋弁をしゃべっているのと同じ」というわけで、なるほどそういう感じかと思った次第です。

今日、日本から妻に送ってもらったEMSの荷物が届きました。月曜に出してくれたようなので、5日間で届いたことになります。段ボール詰めはやっていったのですが、そのあとのあて名書きと発送は、全部彼女にやってもらったのでした。感謝感謝。写真も入っていたので、ちゃんと電話の横に立てておきます(笑)。
段ボールは、いくつかのものは、壊れかけていて中の本が見えるようになっていました。届けてくれた郵便局の屈強そうなおじさんも、ぽんぽんと投げるように置いていたので、まあ、そういう扱いでここまで届いてきたのでしょう。思わず、「大変な旅だったね」と段ボールを慰めてあげたくなりました。

送ってもらった本の半分は日本語のものです。「海外に来て日本語の本を読むつもりか?」と思われるかもしれませんが、原稿書きの仕事もいくつか(いや結構たくさん)あるし、これまでの仕事のやり方からいっても、日本語文献抜きで論文を書くことは、僕にはちょっとできそうにありません。だから、いくつかの仕事で最低限使いそうなものを予想して持ってきたわけです。

その仕事ですが、とりあえず9月末締め切りの某社のシリーズ本に寄稿するための原稿を書いています。これは何度か発表したりして、ある程度骨子を作っていたこともあり、(とはいえ、これまで文章にするのは何となく面倒で放置していたのですが)作業を始めると、結構書くことができます。ただ、字数制限が結構厳しいので、それとの闘いに頭を悩ませることになりそうです(というか、間違いなくそうなります)。
もう一つ、同じ時期に締切のものがあるのですが……。

と、日本からの持ち込みばかりですが、こちらでの活動は、とりあえず、いくつかのセミナーに顔を出させてもらうことから始めます。毎週月曜日に二つのセミナーがあるようです。一つは、昼にLunchtime Seminarと称して行うものです。これは、Research School of Social Sciencesの中のSocial & Political Theoryというプログラム(「学科」みたいなものでしょうか)の主宰でやっているようです(しかし、このプログラム名をウェブ上で確認できないので、もしかしたら公式の「プログラム」としては今は存在しないのかもしれません(以前はあったような気がするのですが)。
もう一つは同じく月曜の夕方に開催されているNew Politics Seminarというものです。
これは以下のサイトに紹介が出ていますね。
http://polsc.anu.edu.au/
「new politics」といっても、いわゆる「ニュー・ポリティクス」に関係しているというわけではないようです。
これら以外に、院生のコースワークとかの授業はあるのだと思いますが、あまりあれこれ欲張らずに進めていきます。
そういえば、10月からは語学学校に行くつもりなので、そちらの手続きをしなければならないのでした。
そういえば、上のサイトから確認できますが、秋になったらBo Rothstein氏がビジターで来るようです。Kathleen Thelen氏も来るようです。話が聞けるかもしれません。

研究室はちょうどドライゼック氏が「グローバル・ガバナンスと熟議民主主義」(だったかな?)のプロジェクトで使っているスペースの一つです。というわけで、前に少し書きましたが、僕の隣の部屋がドライゼック氏です(笑)。彼は基本的に毎日大学に来るようです。しかも、ドアは在室中は常にオープン。日本の学者も見習うべきなのでしょうか……。他にも、そのプロジェクト関係のリサーチ・アシスタント、院生その他の人々が集まっているようです。
そういう人たちと、昨日は、午後のお茶会で集まりました。1年半前に訪れた時にお会いしたBora Kanra氏とも再会し、共通の友人のIさんの話をしました(ダシにしてすみません)。

というわけで、いろいろセット・アップをしながら原稿を書き…という感じなのですが、合間に『1968(下)』を読み終えました。

1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産

1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産

本当に長い本でしたが(しかし、確かにあとがきで書かれていたように、普通の本だったら10冊分にはなりますね(もっとたくさんになる、と書かれていましたが)。恐るべし。ちなみに、『〈民主〉と〈愛国〉』も今の僕とほぼ同年齢の時の著作だったと知あらためて認識し、なんとなく気落ちしました)、視点は明確でその観点からの整理になっていると思います。
個々の章では、連合赤軍に過剰な意味を読み込むことを戒めているのが、特徴の一つなのかなと感じました。あと、リブのところも分析も面白かったです。


毎日長々書いておりますが、このへんで。