今日はあかんかった

「子ども」ではないですが、家族ネタ含みということで。
高校教員をやっている妻は、今日、卒業式でした。
実は、担任として卒業生を送り出すのは初めてなのでした。
というわけで、ある意味記念すべき日だったのですが、僕は、今日は朝から不機嫌(なぜそうだったのかは内緒)。というわけで、

・妻:高校の卒業式って何か印象残ってる?
・僕:う〜ん、特に印象ないなあ。えらい早かったし(2月の頭ごろ)、受験だし。どっちかというと、部活の終わりの時の方が。。

 というか、このトークがいけなかったというよりは、理由は特に伏した不機嫌さの方が主たる原因だったとは思うけど、確かにこのトークも、やる気がない。
 まあ、実際、自分の卒業式そのものには、それほど思い入れはなかったりする。きっと卒業式って、その前の準備の段階で、歌の練習をしたりしながらなんとなく感傷的になったりするところがいいのだろう。でも、高校の時は、全くそういうのがなかったからなあ。
 「意外とあっさりしてるなあ。でも、こんなもんかな。」という記憶はあるけど。高校時代の一番の記憶は、やっぱり部活なので。最後の試合が終わった瞬間あたりの感覚とそのひとつ前の試合の終了間際でぎりぎりパスが回ってこなかった時の感覚、これは今でもよく覚えている。うん。
で、夜になっても、懐かしの歌を振り返るテレビ番組に関心が向かっていたのと、ひょっとしたら花粉症では…と思わせるに十分な鼻炎(今日なった(>_<)のせいで、これまた、話半分くらい(と、映った)。
 僕は彼女にはよく、「高校なんて、「クラス」という発想は弱くなってしかるべきだから(というのは多分に自分の高校時代の経験に影響されているけど)、担任が印象に残りすぎるのもどうかと思うよ。それに、あんまり印象に残りすぎる先生は、えてして、パターナりスティックなタイプだったりするでしょ。」などと言って、あんまり「クラス・担任」関係がつよくないほうがいいんじゃないの・・・みたいに言っている。でも、そうはいっても、やっぱり自分が見ていた生徒たちを送り出す時は、何事か思わずにはいられないだろう。だって、そういう僕だって、卒業式の日にゼミ生をみると、やっぱり少々感傷的になるものね。
 とはいえ、彼女が卒業生からもらった手紙の様子だと、ちゃんと話を聞いてもらえて本当によかったと書かれている。そう。やっぱり、みんなちゃんと話を聞いて「まともに」扱ってほしいと思っているんだろう。「どうせお前なんか」「屁理屈ばかり言うな」と、まともに話など聞いてもらったことがない人がたくさんいるのだ。我田引水ではないけど、話をまともに聞いてもらえれば、それで人は踏みとどまり、前に向かうことができることもあるのだろう。それは他律的な存在だけれど、でも、一度も自律などできた経験がない人が、他者に聞いてもらう経験によって、その手掛かりを得ることもあるのだろう。
 と、いうわけで、今日は彼女に申し訳ないことをしたのでした。
 それにしても、この鼻炎は本当に嫌な予感がする。。。