頂き物

 訳者の一人、ODGさんから頂きました。どうもありがとうございます。

国家論のクリティーク

国家論のクリティーク

 最初の方をチラッと読んだだけですが、なかなか面白そうなこの本。例えば、このような指摘があります。

換言すれば、国家とは、政治学にとっての第二の自然であった。すなわち、不可避的にそうなったわけではないにしても、国家概念は政治学の理論的想像力に大きな制約を・・・課してきたのである。・・・伝統的な政治理論の大部分において、国家は、分析の対象として措定されるだけでなく、それと同時に、そのような分析の基盤だと見なされてきた。このことが原因で、政治理論という営みを、その国家論的な体質から救い出すことが、きわめて困難になってしまっているのである。(7頁)


うーむ、鋭い。