読書

 寝不足がたたって、帰りの新幹線は半分くらい寝ていたのですが(多分チケット確認も一回スルーされたのかな)、残りの時間に途中まで。

丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)

丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)

 今までのところは、丸山眞男について、座談会などでの回顧的発言を中心に取り上げ、いわゆる伝記とも違うのですが、でも丸山の生き方・生活を当時の時代状況の中で描き出しています。
 正しい読みかたではないでしょうけれども、右翼と左翼、上流と下流、浸透する全体主義権力とモダンの歓楽街などなど、昭和初期の相反するものが同居する空気感が感じられるように思いました。そういう相反するものの同居を経験することが、丸山の思想形成にどのような影響を及ぼしたのでしょうか。