- 作者: 牟田和恵
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2006/04/20
- メディア: 単行本
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もう一つ、岡崎晴輝「市民自治と自己決定の理念」『政治研究』(九州大学)第52号、2005年について。松下圭一の政治学を取り上げ、市民自治に「ならざるを得ない」という「構造的必然性」(事実認識)が中心で、なぜ市民が主役になるべきかという「思想的必然性」(価値判断)の議論が手薄、との主張を行っており、なかなか興味深いです。
というのは、僕自身は、(松下政治学を論じているわけではなく、デモクラシーや市民社会論一般についてですが)むしろ「思想的必然性」よりも、「構造的必然性」を押し出すような議論の仕方をしてきたからです(少なくとも自分ではそういう自覚がある)。