自主ゼミ

昨日は1〜2月に一回くらいのペースでやっている自主ゼミでした。「自主ゼミ」といっても、政治学憲法学(こちらは一人だけですが)の院生と僕とで正規のゼミの一部としてやっていたものを、「自主」に代えたものです。その後、憲法のA先生や最近では同じく憲法のM先生などにも来ていただいております*1。テーマとかあまりこだわらず、政治と法の最近の思想系の日本語本を取り上げ、ゆるゆるとした読書をすることにしています。
昨日は、学部ゼミでも読んだこちらの本を。

政治哲学 (〈一冊でわかる〉シリーズ)

政治哲学 (〈一冊でわかる〉シリーズ)

「政治的権威」とか「統治」の意義を強く打ち出す本著は、英米圏でのリバタリアンリベラリズムの攻勢への対抗を強く意識した本ではないか、とのA先生のご発言に「なるほど」とか思ったり。
秋からは、以下のような本たちを取り上げる予定。どういう趣味なのだ?とか思わないように。「気になっているんだけど、一人で読むのは/読んでも…」という本を。
ホモ・サケル―主権権力と剥き出しの生

ホモ・サケル―主権権力と剥き出しの生

アガンベン、どうでしょう??
信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム

信頼―社会的な複雑性の縮減メカニズム

ルーマンに多大な興味を持つ(違う?)学部学生さんの提案で即決。
その次あたりに、北田暁大さんの本を読もうかと。この三冊のどれか。
嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)

嗤う日本の「ナショナリズム」 (NHKブックス)

責任と正義―リベラリズムの居場所

責任と正義―リベラリズムの居場所

限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学

限界の思考 空虚な時代を生き抜くための社会学

*1:あんま教員が増えて院生が「萎縮」しちゃってもいけないので、教員の数は当面このくらいでと思っております。