卒所式

 週末は、次男学童保育所の「卒所式」がありました。その名の通り、学童保育所の6年生を送り出す式です(その前にバザーもやります)。
 全国的に見れば、学童保育は6年生まで受け入れているところばかりではないと思いますが、我が家の子どもたちが通っていたところは(そして、名古屋市では割と多くのところで、と推測するのですが)6年生まで通うことができるということで、お世話になるのが長期間となります。長男の入所から数えると8年間というわけで、いよいよこれが最後だなあと思うと少し感慨深いです。次男は学童をとても気に入っていたようなので、彼自身も少しさびしく思っているのではないかなと思います。
 そして、今週はいよいよ卒業式です。

高橋・小松・春日 2013

 高橋徹・小松丈晃・春日淳一『滲透するルーマン理論――機能分化論からの展望』文眞堂、2013年、のうち、小松氏による二つの章「ルーマン政治論におけるシステムの分出の条件と諸論点」および「社会的排除のリスクに抗する機能システムはありうるのか――ルーマンの「宗教」論ならびに福祉領域でのルーマン理論受容の動向」を読む。
 特に前者は、『社会の政治』への、つまりは(後期)ルーマンの政治システム論の特徴理解のための良いガイド。

滲透するルーマン理論

滲透するルーマン理論

 まだ拙いイメージであるが、ルーマンの(少なくとも)政治システム論については、ごく標準的な政治の理解の仕方をしている部分と、それの有する意味を(ルーマン自身は「観察」というのかもしれないが)解釈している部分とを分けることができ、読み手としては、後者の部分の含意を引き出すようにするとその面白さがわかってくる、ということではないかと思う。前者の部分だけ見ていると、わりとよく言われていることを、しかもやや歴史的展開の後付ではないかと思われるようなやり方で書いているようにも見えてしまうかなと思う(のは、こちらの問題かもしれないけれど)。