C. B. Macpherson, The Real World of Democracy, Clarendon Press, 1966の第一章を再読。リベラルであることとデモクラティックであることとの区別とその結びつきを論じたところ。'The liberal democracies that we know were liberal first and democratic later.'(p. 6)とか、'[The] job of the liberal state was to maintain and promote the liberal society, which was not essentially a democratic or an equal society,'(p. 9)とか、なんだか明快でカッコいいではないですか。
ロバート・ダールの「ポリアーキ―」もある意味同じような、リベラルとデモクラティックの構図の中に「ポリアーキ―」を置いているわけですが、ダールが、リベラル・デモクラシーを経験的な研究のために「ポリアーキ―」という言葉に置き換えたとはいえ、明らかにポリアーキ―の価値的優位を想定しているのに対して、マクファーソンの狙いが、「リベラル」ではないデモクラシー(the communist variantとthe underdeveloped variant)とリベラル・デモクラシーを並べることで、後者を相対化することにあるのは明らかだろう。つまり、デモクラシーの視点から「リベラル」を相対化するということだ。
↓出版社違うバージョンしか出ないですが。
- 作者: C. B. MacPherson
- 出版社/メーカー: Oxford University Press USA
- 発売日: 1972/09/30
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- 作者: C.B.マクファーソン,粟田賢三
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967
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- 作者: ロバート A.ダール,高畠通敏,前田脩
- 出版社/メーカー: 三一書房
- 発売日: 1981/07
- メディア: 単行本
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