「『主体的』ではない熟議のために」刊行

 こちらではご報告がやや遅れましたが、この度刊行された、村田和代編『話し合い研究の多様性を考える』(ひつじ書房、2018年)に、拙稿「『主体的』ではない熟議のために――予備的考察」を寄稿しました。熟議には、とかく「熟議する主体の能力」といった話(や疑念)が付きまといます。本稿では、そのような熟議をを、できるだけ「主体性」から切り離して理解するにはどうすればよいのか、ということを考察しています。サブタイトルの通り、まだまだ「予備的考察」ではありますが、よろしくお願いします。
 他の章で、特に私と分野的に近いものとして、篠藤明徳「プラーヌンクスツェレの『話し合い』と『公共形成権』への展望」、坂野達郎「感情ヒューリスティックスとミニ・パブリックス――Web DP実験からの考察」、佐野亘「妥協を正しく位置づける」、などがあります。

話し合い研究の多様性を考える (シリーズ 話し合い学をつくる 2)

話し合い研究の多様性を考える (シリーズ 話し合い学をつくる 2)