父が共著で出した『保育判例ハンドブック』(信山社、2016年)。
- 作者: 田村和之,古畑淳,倉田賀世,小泉広子
- 出版社/メーカー: 信山社
- 発売日: 2016/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私が保育法制研究を志した1970年代の前半ごろは、保育判例を見つけることは容易ではなかった。それでも1982年に『保育所関係判例集』を編集し、保育研究所の独自刊行物として出版した。この本には23件の判例を収録したが、そのうち6件は、私が独自に入手したものであった。つまり、当時ありったけの保育判例を見つけ出して編集・出版した観があった。
30余年後に本書を編集する機会を得たが、今では判例の取捨選択に苦労しなければならない状態である。本書では、幼稚園関係判例も取り上げることができた。これによって文字通り「保育」判例を通覧できるものになった。
本書を4人の共編著として出版できたのは、とてもうれしいことである。私は、長い間、自嘲気味に保育法制研究の「唯一人者です」と称してきたが、今や共同で1冊の本を作れるのだから、もはや唯一人者は返上である。〔後略〕