頂きもの

父が共著で出した『保育判例ハンドブック』(信山社、2016年)。

保育判例ハンドブック

保育判例ハンドブック

「あとがき」から引用。

 私が保育法制研究を志した1970年代の前半ごろは、保育判例を見つけることは容易ではなかった。それでも1982年に『保育所関係判例集』を編集し、保育研究所の独自刊行物として出版した。この本には23件の判例を収録したが、そのうち6件は、私が独自に入手したものであった。つまり、当時ありったけの保育判例を見つけ出して編集・出版した観があった。
 30余年後に本書を編集する機会を得たが、今では判例の取捨選択に苦労しなければならない状態である。本書では、幼稚園関係判例も取り上げることができた。これによって文字通り「保育」判例を通覧できるものになった。
 本書を4人の共編著として出版できたのは、とてもうれしいことである。私は、長い間、自嘲気味に保育法制研究の「唯一人者です」と称してきたが、今や共同で1冊の本を作れるのだから、もはや唯一人者は返上である。〔後略〕