安藤丈将『ニューレフト運動と市民社会』(世界思想社、2013年)よりメモ。
日本のニューレフト運動の歴史から学べるのは、自分の生き方を変えるという思想の『扱いにくさ』である。自分の生き方の問い直しは、現在の社会のあり方を根底から揺るがす破壊力を持つ一方で、問い直そうとする当人たちも戸惑ってしまうような自分自身や仲間への攻撃性をはらんでいる。(267-268頁)
・また、12頁から「日常生活の政治化」についての学説史。そのあとの叙述から。
しかし同時に私が強調したいのは、「日常性」の自己変革が「この世の中の不正義を知ってしまったら、そこから目をそらすことはできない」という倫理感に支えられていたということである。(15頁)
- 作者: 安藤丈将
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2013/07/13
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る