いろいろと

しばらくブログを書いておりませんでしたが、もちろん元気に過ごしています。
中旬には、休暇を取って、ヨーロッパ旅行に行っておりました。実はヨーロッパに行くのは、おそらく7年ぶりです。
行先は、パリ、ロンドンです。どちらも初めての滞在で、まさに「おのぼりさん」の観光でしたが、楽しく過ごしました。
ロンドンでは、食べたご飯がだいたいおいしく、「イギリスのごはんといえば・・・」という過去の経験からくる自己認識を少し改めました。まあしかし、相変わらずわずかな経験に基づいているので、たまたまだったという可能性も否定できないのですが。
依然に滞在していたオーストラリアとの違いもいくつか感じました。たとえば、レストランでお皿を意外にすぐには下げに来ないということとか。オーストアリアでは、まだ食べ終わってないよというくらいからお店の人がすぐ下げに来る、という印象が強かったのですが、今回の旅行ではほとんどそういう感じがしませんでした。あるいは、お皿などを割と丁寧においてくれるなあとか。オーストラリアでの印象は、結構力強く(?)お皿などを置かれることが多いなあというもので、そういうことは日本がやはりきめが細かいのかなどと思ったものですが、今回の旅行では、あまりそのように感じませんでした。食べ物の話ばかりですみません。
パリもロンドンも、次に来る機会があれば、またもっと楽しめそうな気もするのですが、それはさていつのことでしょうか。


旅行ではあったのですが、締め切りを過ぎていた原稿を抱えていたので、行き帰りの飛行機や滞在中のホテルなどで、執筆も頑張りました。本も10冊くらい持って行ったでしょうか。といっても、限られた時間でじっくり読みなおしたりすることもできないので、半分くらいはほとんど開くこともなく終わりましたが、まあこれは「お守り」のようなものです。お守りにしては随分重たいのですが(苦笑)。
といっても、僕の原稿執筆は、一気にざっと書くということは少なく、たいてい、文献を読んだり調べたりするのと執筆するのとが同時並行という感じなので、執筆が進むかどうかは、実は不安でした。ただ、思い切って割り切ったことで、その原稿については旅行中にそれなりに執筆がはかどり、何とか帰国後に提出することができました。


別の原稿執筆+テスト等の採点を抱えている身なのですが、昨日は、名古屋付近の若手の学際的研究者達との読書会がありました。
テキストは、フレイザー/ホネット『再配分か承認か』の1章2章(といっても、この前半の二章で全体の三分の二くらい)。
実はこの本そのものは読んでいなかったので、よい機会となりました。

再配分か承認か?―政治・哲学論争 (叢書・ウニベルシタス)

再配分か承認か?―政治・哲学論争 (叢書・ウニベルシタス)