いろいろと

今週は、東京で研究プロジェクトの打ち合わせ、京都で大学院での講演、そして今日は、名古屋で男女共同参画の講演と、あちこち移動プラスその準備で非常に切迫した週でした。
といっても、今期担当している英語の授業の準備がなければ、そこまで切迫はしないです。
この英語の授業、いわゆるG30プログラムの授業で、学部の2年生向けに政治学の授業をやっています、内容的には、日本語でやっている二つの講義の内容を取捨選択して行っている感じで、そういう意味では、内容的に全く新しいことをやっているというわけではありません。
ただ、それを英語で毎週90分話すとなると、やはり事情は違ってきます。
単に英語でレジュメを書くだけではなく、日本語での授業では日本語文献を参照していたところを、全て英語文献参照に置き換えなければなりません。それもまた、かなり大きな作業です。翻訳があるものの場合は、原文をあらためて参照しますし、日本語の研究だけで講義していた部分は、英語のものベースに置き換えなければなりません。
また、講義本番そのものも、ある意味、日本語での講義以上にスリリングです。英語で話す時、多くの人は「読み上げ原稿」のようなものを作るのかもしれません。しかし、僕はそういうものを作らない主義(?)です。それはそれでよいのですが、講義自体は、レジュメをもとにしつつ、それをつなげてしゃべるわけですから、その場での「アドリブ」(?)が重要になります。さらに、その場で図を書いて説明したりします。その時に、とっさの単語や表現がぽんと出てこない時があります。そういうときでも、沈黙するわけにはいきませんから、何とか言葉をひねり出します。これがちゃんとできるかどうか、日本語でやるときには、さすがにこのレベルで言葉が出てこないということはまずあり得ないわけですから、英語で話すのが大変な緊張感を伴なうことは間違いありません。
もちろん、発音のことも気にならないわけではないのですが、それを言ったら、それこそキリがないので、気にしないようにするしかありません。そのかわり、少し繰り返しが多いかもしれません。でも、繰り返せばわかるということもあるのではないかと思います。
というわけで、なかなかに大変なのですが、それでも、オーストラリアに行く前だったら、この程度では到底すまなかったであろうとも思います。今以上、頭の中で「どう表現すればいいんだ!?」とあせり、思考や単語がぐるぐる回転するばかりだったのではないかと思います。そう考えると、やっぱり自分の英語力は進歩したのだろうと思います。
というわけで、何とか今学期を乗り切ることができればと(自分に?)願っています。