お買いもの

湯浅誠さんの新著『ヒーローを待っていても世界は変わらない』朝日新聞出版、を購入し、早速読了。個人的にはとても面白い本でした。彼の「政治」と「民主主義」の見方には、とても共感するところがあります。湯浅さんは、政府での仕事の経験でこういう認識に至ったと言われていますが、僕が思うに、彼のかつての大学院での政治学の研究に由来する部分もあるのではないでしょうか。僕には、実践の結果としての認識というにとどまらず、とても「政治学者らしい」議論のように思えるのです。

ヒーローを待っていても世界は変わらない

ヒーローを待っていても世界は変わらない


もう一冊、原武史団地の空間政治学』(NHKブックス)も購入。

団地の空間政治学 (NHKブックス)

団地の空間政治学 (NHKブックス)

かの『滝山コミューン1974』の延長線上にある著作。NHKブックスだけど、冒頭から、学術書的な問題関心、先行研究との関係が述べられており、本格的な研究書としても読めそうな一冊(まだ読んでいませんが)。
団地の時代』は買ったけれど、あまり読む気がしなかったのだけれど、この本には、読む前から『滝山コミューン』を読んだ時のことを思い出し、また、それとともに、自分の育った「団地」を思い出し、何だか胸騒ぎ的な感じがする。