訃報

竹村和子先生が亡くなったという話を聞いて、ちょっと衝撃を受けている。
ぼちぼち次の本が出ないのだろうか、などと思っていたところだったので、なおさらである。
先生とは、『思想』2010年5月号として刊行された「情念と政治」についての研究会でご一緒させていただいた。どこかでも書かれていたが、その研究会でも、『触発する言葉』以後のバトラーについての違和感(?)のようなものを語られていたことが、印象に残っている。
その研究会には、故・柴田寿子先生も参加されていた。女性研究者二人が立て続けに亡くなったことをどう受け止めればよいのか、僕にはまだ適切な言葉が浮かばない。ただ、フェミニズム理論を語る場合に、無視することのできない方を失ったことだけは確かである。

愛について―アイデンティティと欲望の政治学

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フェミニズム (思考のフロンティア)

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偶発性・ヘゲモニー・普遍性―新しい対抗政治への対話

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ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱

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ジュディス・バトラー (シリーズ現代思想ガイドブック)

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触発する言葉―言語・権力・行為体

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国家を歌うのは誰か?―グローバル・ステイトにおける言語・政治・帰属

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