まもなく、僕の書いたものが掲載された本がいくつか刊行されますので、ご紹介。
1)宇野重規・田村哲樹・山崎望『デモクラシーの擁護――再帰化する現代社会で』ナカニシヤ出版、2011年12月中旬刊行予定。
- 作者: 宇野重規,田村哲樹,山崎望
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
- 発売日: 2011/12/20
- メディア: 単行本
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上記サイトの目次を見ていただければわかりますが、この本は、宇野さん、山崎さん、それから僕の3人(だけ)で書いた本です。3人の共同執筆でかなり長い序章を書き、そのあと、山崎さん、田村、宇野さんの順で、それぞれの関心から「再帰性とデモクラシー」についての論考を書きました。僕の章では、「デモクラシーのためのアーキテクチャ、アーキテクチャをめぐるデモクラシー」というタイトルで、セイラー/サンスティーンの言う「ナッジ」をある種のアーキテクチャと捉えた上で、それがデモクラシーを支える可能性と、そのようなナッジ自体がデモクラシーに巻き込まれることとを論じています。
2)仁平典宏・山下順子編『労働再審5 ケア・協働・アンペイドワーク』大月書店、2011年12月中旬刊行予定に、田村哲樹「労働/ケアの再編と『政治』の位置」が掲載されています。
まだ、アマゾン等では書誌情報が出ていないようですが、目次と執筆者一覧は、大月書店のサイトにあります。
僕の章では、福祉再編の諸言説を、労働とケアの関係という観点から整理し、そのような福祉再編言説が「政治」の次元を考慮に入れるべきであることを論じています。
3)最後に、上記2冊よりも少し後になりますが、齋藤純一・田村哲樹編『アクセスデモクラシー論』(日本経済評論社、2012年1月刊行予定)も、出ます。
現時点での情報は、こちらにあります。
寄稿者は、編者二人のほかに、森政稔、野口雅弘、小田川大典、空井護、井上彰、谷澤正嗣、岡崎晴輝、小原隆治、宇野重規、内田智の皆さんです。