読書

院ゼミでの議論に刺激されて、止まっていた読書を再開。

ルーマン/社会の理論の革命

ルーマン/社会の理論の革命

どこで止まっていたかというと、第2章まで(苦笑)。
で、第3章「社会システム理論の基本視座」を読む・・・というか、3章「だけ」読む(苦笑)。

この〔ルーマンの〕理論は、通常なもの・正常と見なされているものがありそうにないものだと考える。そう考えることによって、この理論は正常性(通常性)の仮象を打ち砕き、経験と習慣をそのまま受け入れることを見合わせ、その意味で、いわば一種の現象学的還元をめざす。われわれは常軌的な期待や日常生活の確実性について、通常はことさら意識しないほどにまで慣れ親しんでしまっている。この理論は、そうした期待や確実性をいったん解体したうえで、それ自体としてはありそうでないそうした事柄が、それにもかかわらずどのようにして可能になり、それどころか高度に期待可能となっているのか、このことを解明しようとする。(95頁)

なるほど。