VERY

やはり合宿帰りに、妻と雑誌VERYを買い、熟読してしまいました。
30代の女性が「ママ」をやりながら、でもファッショナブルに美しく、ということで、いろいろなシチュエーション向けの提案がされています。
まあ、なかには「そんな服着て、そんなところには行かんやろう」と思うのもあるわけですが、それはまあファッション雑誌というのはそういうもの。
 確かに30台から40代前半(?)向けのファッションとしては、かなりイケているわけですが、しかしそれでも、もっと若者向けの雑誌の紙面と比べると、明らかにキラキラ度合いというか、見ていてこっちが気恥ずかしくなるような感じはさすがに抑え目です。
 仕事を辞めて主婦に専念している女性たちの紹介記事では、「子どもと一緒に入れて楽しい。仕事をやめたことに未練はない」と言わせつつ、でもいつまでも単なる「主婦」ではなく、いずれはまた何かに取り組む可能性は開けていることはきちんと示唆しておく(それが、元の職業の系統であるのか、はたまたカタカナの収入よりも出費の方が多い小倉千加子さんの言うところの「趣味としての仕事」なのかはともかくとして)、というなかなか心憎いものでした。
 ところで、ファッションのトレンドというのは、まさにとってつけたような理由で「これがトレンドだ」というわけですが、VERYを読んでいても、トレンドの打ち出し方というのはホント理由などないよなあ、と思わされました。それは、「美人スタイルは生デニムのストレート」というような紹介で、要は今のデニムのトレンドは、ブーツカットとかフレアじゃなくて、ストレート(スリムとかスキニーとかも含むと思うのですが、それはともかく)で、色落ちクラッシュ系じゃなくて、ノンウォッシュ(を、最近は「生デニム」と言うようだ)だ、ということなのですが、色落ち具合のことはともかくとして、シルエットは、「そりゃ、ストレートとかスリムよりも、ブーツカット系の方が足が長く見えるでしょう」と思うところ、いろいろと理由をつけて、「ストレート」を提案しているのです。
 まあ、別にこの雑誌だけじゃなくて、今の流行がスリム系なのではありますが、しかしスリム系って「足がきれいに見えるかどうか」という点で言えば、それは「足がきれいな人しかきれいに見えない」というもの(つまりあまり体型をカバーしない)だと思うのですが、それでも流行は流行なのですよね。
 流行とスタイルといえば、ローライズと深い股上と、本当はどっちがより足が長く見えるのか、これも以前からの悩み(?)です。80年代後半あたりだと、文字通りの「ウェスト」の位置で(つまり股上が深い)ベルトでしっかりとウェストマークをするのが足が長く見える、と言っていたように思うのですが、ローライズが流行ると、今度は実はそっちの方が足長に見えるのだ、と主張される。
 いや、難しいモンです。