ベーシック・インカムに関する拙稿

 最近、いくつかベーシック・インカムに関する本を目にしたので、備忘録的に、過去に私が書いたベーシック・インカムに(も)関係する論文・著作を書いておきます。しかし、気が付くと最近はこのテーマではほとんど書いていないですね…。

・田村哲樹(2002)『国家・政治・市民社会――クラウス・オッフェの政治理論』青木書店。
 (→最終章で少しだけ出てきます。)

・田村哲樹(2004)「熟議民主主義とベーシック・インカム――福祉国家『以後』における『公共性』という観点から」『早稲田政治経済学雑誌』第357号、38-62頁。

・田村哲樹(2006)「就労・福祉・シティズンシップ――福祉改革の時代における市民像」『社会政策学会誌』第16号、51-65頁。

・田村哲樹(2007)「シティズンシップと福祉改革」『法政論集』(名古屋大学)第217号、338-368頁。
 (→2006年論文の拡大版です。)

・田村哲樹(2008a)「民主主義のための福祉――『熟議民主主義とベーシック・インカム』再考」『思想地図』第2号、115-142頁。
・田村哲樹(2008b)「シティズンシップとベーシック・インカム」武川正吾編『シティズンシップとベーシック・インカムの可能性』法律文化社。

・田村哲樹(2009)「足場とブレーキ――希望の条件としてのベーシック・インカム」東京大学社会科学研究所・玄田有史・宇野重規編『希望学4 希望のはじまり――流動化する世界で』東京大学出版会。

・田村哲樹(2010)「ベーシック・インカム、自由、政治的実現可能性」宮本太郎編『自由への問い2 社会保障――セキュリティの構造転換へ』岩波書店。

・田村哲樹(2011a)「男性稼ぎ手型家族を基礎とした福祉国家からどのように脱却するのか?――ベーシック・インカム、性別分業、民主主義」田村哲樹・堀江孝司編『模索する政治――代表制民主主義と福祉国家のゆくえ』ナカニシヤ出版。

・田村哲樹(2011b)「デモクラシーのためのアーキテクチャ、アーキテクチャをめぐるデモクラシー」宇野重規・田村哲樹・山崎望『デモクラシーの擁護――再帰化する現代社会で』ナカニシヤ出版。
 (→「デモクラシーのためのナッジ」の一つとして、ベーシック・インカムを位置づけています。)

・田村哲樹(2017)『熟議民主主義の困難――その乗り越え方の政治理論的考察』ナカニシヤ出版。
 (→第3章「労働中心社会」が田村(2008a)の、第5章「アーキテクチャ」が田村(2011)の、それぞれ修正版です)
 

国家・政治・市民社会―クラウスオッフェの政治理論

国家・政治・市民社会―クラウスオッフェの政治理論

希望学4 希望のはじまり

希望学4 希望のはじまり

社会保障――セキュリティの構造転換へ (自由への問い 第2巻)

社会保障――セキュリティの構造転換へ (自由への問い 第2巻)

模索する政治 ―代表制民主主義と福祉国家のゆくえ―

模索する政治 ―代表制民主主義と福祉国家のゆくえ―

デモクラシーの擁護 ―再帰化する現代社会で―

デモクラシーの擁護 ―再帰化する現代社会で―

熟議民主主義の困難

熟議民主主義の困難