読書

1)少し前に買っていた古市憲寿『古市君、社会学を学び直しなさい!!』(光文社新書、2015年)を読む。古市さんと12人の社会学者との対談をまとめたもの。それぞれの研究者が社会学をどのようなものとして考えているかが伝わり、面白い。また、古市さんの質問やツッコミも、「普通は、それ言えないでしょう?」というものが多々見られ(その中には、「それを言うと自分が不勉強だと思われるから、普通は言えない」といった類のものも含まれる)、さすがという感じがする。


2)こちらは、頂いていた水島治郎『ポピュリズムとは何か』(中公新書、2016年)。第2章「解放の論理――南北アメリカにおける誕生と発展」まで。水島さんは、比較政治と政治理論についての該博な知識はもちろん、当該問題(この場合はポピュリズム)の複数の(しばしば相反したり逆説的だったりする)側面をつかみ、提示するのにきわめて長けている。僕には、なかなか真似ができない。