読書・古市2015

古市憲寿さんの『保育園義務教育化』(小学館、2015年)を読了。0歳児から保育園(あるは幼稚園)入りを、現在の小中のように義務教育として無料化するべき、と提案する本。それは少子化解消につながるだけではなく、全体的に「社会のレベル」を上げることに繋がる、と著者は説いている。言わば、社会的投資としての保育園義務化、ということだろう。もちろん、母親ばかりに育児責任が負わされる風潮を問題とする議論もきちんと含まれている。他にも、子育てに関する様々な「俗説」になかなかうまく反論している。少子化や子育てをめぐる問題について、ほとんど知らないけれど考えてみたいという人には、まずこの本を読むことをお勧めしたい。

保育園義務教育化

保育園義務教育化