頂きもの

 新川敏光先生から、『福祉国家変革の理路――労働・福祉・自由』ミネルヴァ書房、2014年、を頂いておりました。どうもありがとうございます。

 「はしがき」には、「本書の狙いは、政治学社会学、経済学という学問の境界、あるいは理論研究、歴史研究、実証研究の棲み分けを侵犯し、福祉国家の変容をトータルに理解し、脱福祉国家政治の可能性を照射することにある」(iii頁)と書かれています。この「狙い」から、そして、最後に「補論」として、「本書の原型がここにある」(346頁)と書かれた、1985年刊行の論文「権力論の再構成にむけて」が収められていることから、これまでの新川先生の研究の集大成とも言いうる本であると思います。