懐かしい場所

 土曜日は、かなり久しぶりに名古屋城に行きました。北側の名城公園エリアにはちょっと前に何度か行ったことがありますが、また、近辺の市役所とか病院も訪れたことはありますが、二の丸とか本丸のエリアに来るのはものすごく久しぶりです。もしかしたら、学部生の時以来というくらいです。その上、天守閣に入るのは、多分初めてでした。
 久しぶりの名古屋城をきっかけに、ぼんやりと思うのは以下のようなとりとめのないことです。
 子どもたちがもっと小さかったころ、よく行った場所があります。動物園とか水族館などです。こういう場所は、自分自身が子どもの頃にもよく行っていた場所です(もちろん、僕は広島にいたわけですからまったく同じところに行っていたわけではありませんが)。自分が成長し、すっかり訪れることがなくなっていた場所に、自分の子どもを連れて久しぶりに行く、ということになったわけです。だから、子どもたちを連れて動物園などに行くことは、自分自身の子どもの頃を振り返るような経験でもありました。
 でも、やがて自分の子どもたちが大きくなり、それとともに、再び、動物園などにも行かなくなります。僕自身の子どもの頃はもとより、自分の子どもたちを連れて動物園などに行っていた頃でさえ、もうはるかに昔のことのようです(実際には、たったこの10年以内の出来事なのですが)。
 僕が次に動物園に行くことはあるのかなあ、とぼんやり思います。僕の子どもたちが大きくなって、もしかして子どもを持つことがあれば、その時には、その子どもたちを連れて今度は三度、動物園に行くことがあるのかもしれません(あくまで、「もしかしたらそういうこともあるかもしれない」という話です)。
 そして、もしもそのようなことがあれば、その時に思い出すのはおそらく、僕自身が小さかった時のことではなく、僕の子どもたちが小さかったころのことなのだろうな、と思います。なぜかはわかりませんが、何となくそうではないかな、という気がするのです。