この3月で、僕たちが事実婚をしてからちょうど15年が経ちました。
早いものですね。この間、上の子どもが中学生になっているくらいですから、当然と言えば当然なのですが。
この間、もちろんいろいろなことがあり、ケンカもたくさんした(し、今もしている)のですが、仲が悪くなったとは思いません。社会学者の塩原良和さんは、その著書『共に生きる――多民族・多文化社会における対話』(弘文堂、2012年)で、ケンカもまた、「相手にぶつけた怒りが自己に跳ね返ってくる経験を通じて、それぞれが自己のあり方を反省しあうことで、相互信頼の関係が強化されていく」ものであれば、「変わりあい」としての対話という側面を持つのだ、と書いています(同書、164頁)。きっと、そうだろうなと思っているところです。

共に生きる-多民族・多文化社会における対話 (現代社会学ライブラリー3)

共に生きる-多民族・多文化社会における対話 (現代社会学ライブラリー3)