振り返る

オーストラリアでの生活を振り返る時にいつも思うのは、家族4人での滞在だったらどうだっただろうか、ということだ。
きっと、ずいぶん違ったものになっただろうな、と今でも思う。
「違った」といっても、主に精神的な面のことかな。
家族4人でいられれば、きっと、もう少し安らかな気持ちで過ごすことができただろうなと、今でも思う。
2人の子どもと半年間一緒だったことで、得たものはたくさんあった。周りの人たちに助けてもらうこともできた。でもやっぱり、物理的・精神的に大変だったという思いも強い。
その「大変さ」の中に、妻がいれば分担がもっとラクだっただろうということが含まれていることは、否定しがたい。やっぱり、「シングル」で子どもをみていくのは、とても大変なことだから。その大人一人の肩に、子どもの運命がすべてのしかかってくるような気持になるものだから。でも、そういう意味での「負担軽減」ということだけではなくて、もう少し「安らか」に暮らすことができただろうな、と思う。
とはいえそれでもね、ともう一人の自分が言う。独りで暮らしたからこその経験も、やっぱりできたのではないのか、と。そのぶん、妻には迷惑をかけてしまったけれども。
次に海外にある程度の期間行くことができる時が、いつ来るのかはわからない。でも、その時は、彼女と二人で行くことができればいいなと思っている。