うれしい知らせ

 他のところで既に書いていますが、アメリカのとある雑誌(というのはもちろん英語雑誌)のeditorial boardに加えていただけることになりました。その雑誌のサイトを見ると、既にそれなりにたくさんいるのですが、メンバー拡張を検討した結果なのだそうです。
 それにしても、英語での論文実績のない(一応言っておくと、会議やワークショップでの発表経験はあります)僕の名前が出てくるのは、普通ならば考えられないところです。それは日本語の場合でもそうでしょう。だから、boardへのinvitationの電子メールが届いた時も、「これは何か新手のイヤガラセではないか?」と疑ったくらいです。
 でも、ほどなく理由はわかりました。既にboardのメンバーであるドライゼク氏が名前を挙げてくれていたのです。彼が僕の何を見て推薦してくれたのかは、わかりません。彼のドラフトへのいくつかのコメント、こちらのセミナーでの報告(のスライド)、日本語だけどこんな本を作っているという話(拙編『語る――熟議/対話の政治学』風行社、のことです)、その他若干の会話等の機会で、何かを思ってくれたのでしょう、きっと。直接話した時は、ただ、「あなたがgoodだから」とだけしか言ってくれませんでした。
 それでも、「本当にいいのか?」的な感覚は抜けません。でも、元々、在外研究に来た時には、「第一線」は到底不可能でも、せめて「第三線」くらいでは、世界のアカデミックコミュニティと関われるようになりたい、という思いはありました。そのための貴重な機会を頂いたということで、頑張りたいと思います。もっとも、どんなことをやるのかさえ、まだ知らないんですけどね(苦笑)。