Pahl and Spencer 2004

  • Ray Pahl and Liz Spencer, "Personal Communities: Not Simply Families of 'Fate' or 'Choice'," Current Sociology, Vol. 52, No. 2, pp. 199-221.

最初の方と最後の方しか読んでいないけれど(←ダメなパタン)、「所与」の家族か「選択」による家族かという二分法は安易であり、両者のもう少し複雑な関係、またはその境界線の曖昧化を見ていくべきだ、という主張だと思う。
そのために著者たちは、「所与の関係/選択された関係」という軸と、「高いコミットメント/低いコミットメント」という軸で、個人間の関係の4象限の図を提出している。これでいくと、たとえば、「所与」でも「選択」でも「ハイコミットメント」のものは直ちには相反しないとかそういうことが言える、ということだと思う。

なお、Beck-Gernsheim "On the Way to a Post-Familial Family"も読了。やっぱり面白かった。で、どうするかな。