読書と校正

下に書いた某原稿の二校。索引用の項目チェックもするのですが、なんだか、あまり拾うべきキーワードがないような気がします。いいんでしょうか。まあ、むやみに何でも拾えばいいというわけではないので、いいことにしましょう。
日本から一部だけコピーを持ってきたこちらの本のイントロに目を通す。

Designing Democracy: What Constitutions Do

Designing Democracy: What Constitutions Do

熟議民主主義と立憲主義の関係について、「熟議民主主義のための憲法」という形で極めて明快な記述。事例への回答も(賛成するかどうかは別として)極めて明確。
参考になるかなあ。
『民主主義のアーキテクチャ』と題したこちらの本の序章とその次の論文(著者忘れた)も読む。
The Architecture of Democracy: Constitutional Design, Conflict Management, and Democracy (Oxford Studies in Democratization)

The Architecture of Democracy: Constitutional Design, Conflict Management, and Democracy (Oxford Studies in Democratization)

基本的に公式の政治制度についての話だけど、制度設計にフォーカスしていて、興味深いところもあり。
あと、Dennis ThompsonのAnnual Review of Political Science掲載の「熟議民主主義理論と経験的政治学」(だったかな?)も読みはじめる。
最初の方では、「実際に熟議的な民主主義になっているかどうか」を問い、「実証するとなっていない」と答えるタイプの研究ではなくて、「どのような条件の下だと、熟議的になるか/ならないか?」を実証的に研究すると、理論と実証とがうまくかみ合うのではないか、と書いている。確かに。
あと、意思決定に関わる熟議民主主義を重視して(というか、そうでない「意見形成」(ハーバーマス)的なものを批判)論じている点も、興味深いかな。
A・ファングのAPSR論文も見なくてはいけないような気がしてきた。
が、直近の課題との関係では、こちらに目を通すほうが先かな。
Investing in Democracy: Engaging Citizens in Collaborative Governance

Investing in Democracy: Engaging Citizens in Collaborative Governance

これも持ってきたもの(というか送ってもらった)。日本では積読だった。

あと、日本から持ってきた広井先生の本も読みはじめる。