読書

鈴木謙介『サブカル・ニッポンの新自由主義』、読了。

 「既得権批判」論への真向からの批判を試みている点が、とても興味深かったです。城さんの議論への共感と違和感がうまく表現されていると思います。
 第3章後半の基本的モチーフも、僕が今書いている原稿(ああ、すみませんすみません)とかなり問題意識を共有している感じです。
 もっとも、「ジモト」でいくという話は、宇野さん(トクヴィルではない)の本とも共通するモティーフだと思うのですが、僕自身は、どうかなという感じはあります。もうちょっと、制度的なところに「存在論的安心」の基盤を求めたい、ということですねえ。まあ、どちらがリアリティがあるのかといえば、たぶん「ジモト」のほうではないかと思うのですけれども。
雑駁な感想ですみません。。。