読書

とりあえず、この一週間取り組んでいる原稿書きが、ようやく最後のセクションまでやってきました。
 僕は、一部の人からは「書くのが速い」と思われているフシがあるのですが、本人的には、全くそういう認識はありません。いや、だいたい、文章を書くのはとても苦手なのです。前にも書いたかもしれないけど、小学校の卒業文集の文章を思い出し、そして同じクラスでとても優秀だったある人の文章と比べてみると、本当にダメだなと思います(ちなみに、「ぜんぜん違うじゃん」と鋭くも手厳しい批評を下さったのは、妻です(>_<))。
ではあるのですが、どうにかこうにか最後(のつもり)のセクションに到達。しかし、ここにきてまたもや自分のこれから書こうとしていることというか手持ちの材料がとても陳腐に思えてきて(いや、「思える」だけではなくて、実際そうなのだろうけれども)、嫌悪感とともにストップしてしまいました(>_<)
 ダメだ。どうする。。。
 というわけで、久しぶりに、本棚にあった村上春樹氏の本に手を出しました。

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

 村上氏の本と言えば、ちょうど二年前のこのころ、何かに取り付かれたように読破していたのでした(正確に言うと、それしか読んでいなかった)。読んだのはそれ以来だと思うのですが、この本は、そのときに買って読まずにいたのか、それとも妻が買っていたのか、よくわかりません。内容は、村上氏が出会った人が話した話とされるものが短編で並んでいます。「無力感」の中でのデッド・ヒート(焦燥感?)がテーマのようなのですが、いつものごとく(?)、わかったようなわからないような感じではあります。いや、どうも僕は文章が下手なだけではなくて、ストーリーを追うのも下手みたいなので(という話を、昨日また妻としたばかりなのです)、よくわからないだけかもしれませんが。まあ、でも、よくわからない感じは嫌いではないです。
 それにしても、村上氏の文章を読んでいると、何気ない感じでビールが飲みたくなり*1、そして、なんだか一人暮らしがしたくなってきます。僕の一人暮らしのイメージは、湿っぽさとさわやかさの入り混じった夜、なのですが、村上氏の文章からはそういう印象を受けます(よくわかりませんね)。一人暮らしだった学生時代がちょっと懐かしいです。でも、村上氏の小説に出てくるようなことは何もありませんけどね(笑)。

*1:ジン・トニックじゃなくて、ウォッカ・トニックだったんだなとか、そういうことも思いますが。ちなみに、タバコを吸いたくはなりませんw。