雑感

先生の名前

「先生」というのは難しい役回りである。一方で、「教える」「指導する」ことが仕事である以上、そのことを通じて教えられる側(児童、生徒、学生)に影響を与え、できることならば覚えていてもらいたいと思う部分があるのは否めない。しかし他方で、「教え…

30年前のこと

少し前の記事で、今年はメモリアルな年で、名古屋に来て30年、博士学位を取得して20年(≒大学教員として働き始めて20年)ということを書いた。「名古屋に来て」の方を、もうちょっと書いておきたい。といっても、ただの雑感・振り返りだけど。 1989年の年が…

畑山敏夫先生

この3月で畑山敏夫先生が佐賀大学を定年退職された。フランス政治、とりわけフランスの緑の党や「国民戦線」の研究を長く行われてきた先生である。こんなところにこんなことを書かれても、先生はさぞかし迷惑に思われるかもしれないけれど、ひとことふたこ…

メモリアルな年度末

「メモリアルな」と書くと、いささか大げさに聞こえます。が、実際、この年度末は、確かに僕にとって、少なくとも二つの意味で記念すべき年度末です。 一つ目は、名古屋に来てちょうど30年が経つということです。僕は、1989年4月に名古屋大学法学部に入学す…

喫煙車両

ある日の東京出張の時、新幹線の予約変更をするときにうっかりして、喫煙車両に乗ってしまいました。 最初車内に入った時に、Nじゃない700系(座席が紺色っぽいので、JR西日本の700系B編成というやつ?)+「あ、これは以前は喫煙だった車両だな」と思い…

同窓会など

正月期間中に、出身高校の同級生の同窓会があった。卒業30周年(!)を記念してということで企画されたらしい。はがきを受け取った時には、迷わず「参加」と答えたものの、いざ当日が近づいてくると、「大丈夫かな」という不安が半分くらいになっていた。ほ…

新しい生活

新しい生活が始まります。3月で高校を卒業する長男が大学に合格し、東京で一人暮らしを始めることになりました。そのための準備で、ここの所少しあわただしい感じでした。 大学合格はもちろんうれしいことなのですが、親としては、18年間一緒に暮らした子ど…

高畠通敏先生との「すれ違い」

高畠通敏先生の『政治学への道案内』(講談社学術文庫、2012年。原著1976年)と、『政治の発見――市民の政治理論序説』(岩波書店同時代ライブラリー、1997年。原著1983年)のいくつかの箇所を読む(読み直す)機会があった。前者については、恐らく部分であ…

アンサー・ソング?

ここのところ、尾崎豊の「僕が僕であるために」をミスター・チルドレンがカバーしたバージョンを聴いていた。しばらく聴いていると、ふと、GLAYの「Street Life」のことが思い浮かんだ。もしかしたら「Street Life」は「僕が僕であるために」のアンサー・ソ…

籠球館の思い出

かつて、広島市に「籠球館」というバスケットボール専門の店があった。小さいお店だったけど、何しろバスケットの「プロショップ」。広島でバスケットをやっている人たちの多く(ほとんど?)が足を運んだことがあるのではないだろうか。オリジナルのシュー…

投票に行くことについての雑感

〔注:以下は、あくまで走り書きの雑感・メモです〕 投票に行く/行かないということについて、最近、次のような指摘が見られる。つまり、若い世代の中には、「自分は政治についての十分な知識も判断力もない。そんな自分が投票に行くのは、無責任である。だ…

高校野球

今年の甲子園大会では、広島の広陵高校が10年ぶりにベスト4に進出しています。「ああ、あの時からもう10年も経ったのか?!」と思いつつ、見守っています。あの時はねえ、と今でも思ってしまうわけですが。 そういうこともあって、名古屋に来てから、高校野…

クルマ買い替え

最近、クルマを買い換えました。以前の車は10年前に買ったはず・・・と思ってこのブログを調べてみると、やっぱり10年前です。10年間乗って、特にその前半はまだ子どもたちも小さかったのでそれなりに乗っていたはず・・・と言いたいところですが、そんなに…

指導生のことなど

このたび、僕が大学院で指導教員を務めていた、梅川佳子さん(チャールズ・テイラーの研究)が、中部大学に着任することになりました。 昨年度は、また別の指導生だった西山真司君も、およそ500頁・60万字の大著の博士論文「政治学において信頼を経験的…

「リーダーシップ」

大学教員といえども、世代的に管理職的役割を担う場面が多くなってきた。「上に立つ人」といえば、自分のアイデアや方針を明確に打ち出し、それを実施していく能力がある人が歓迎される場合が多いのだろう。 でも、僕は、そのような振る舞いをすることはでき…

「男らしさ」の問題

僕が妻に強い言い方、トゲのある言い方をすると、彼女が「怖い」と言う時がある。そう言われると、「だけどさあ、はっきり言うべきことははっきり言わないとダメじゃない?」などと思う。 でも、男性が強い言い方・攻撃的な言い方をしたり、不機嫌そうな雰囲…

洗濯機

洗濯機を買い換えました。少し前から、洗濯機がかなり大きな音がするようになっていました。少し気にしつつ使い続けていましたが、ごく最近になって、音の種類がちょっと変わってきたのと、(たまたま洗濯物のバランスが崩れただけかもしれませんが)洗濯の…

頭の中を入れ替える

お正月ということで、広島の僕の実家に帰省してきました。といっても、今年は諸事情により、何と日帰りです。 朝に出て夜に帰ってくるということであっという間なのですが、不思議と、ずいぶん長く滞在したような気分で、頭の中もリフレッシュしている気がし…

変わったこと

妻によると、僕は若いころと比べて、感情をよく表現できるようになったらしい。たとえば、「テレビを見ていてよく涙を流すようになったよね」、と。 自分でも、以前よりもずっと素直な心でいることができている、とは思う。ありていに言えば、「自分を隠して…

「一生の友人」

中学生の頃には、「高校時代の友人は一生の友人」といった話を(少なくとも昔は)よく聞く。僕の場合、広島から離れたことに加えて、元々の非活発な性格もあってか、高校時代の知り合いで今も直接的な連絡が取れているのは、年賀状のやり取りをしている一人…

あるバスケットボール選手のこと

ここ数年、子どもたちがバスケットボールの試合を観たり、マンガを読むようになったり、実際にプレーする(次男はバスケット部だった)などのことがあり、バスケットのことを見聞きする機会が増えてきた。僕の場合、どうしても自分の昔のことを思い出すのだ…

時間の流れ

いつの間にか長男が高2になり、彼の高校での部活(サッカー)も、早ければ来年の4月か5月の初頭くらいには終わってしまう可能性があるくらいになった。高校生なんて、それも部活なんてあっという間だなあ、とつい思ってしまう。部活をやっていると言って…

「サラブレッド」について

親の本の紹介をしたついでに、少し思ったことを。 「両親が研究者だ」と言うと、良い意味でも悪い意味でも「サラブレッドですね」と言われることがある。それが「研究に関してつながっている」(そういう意味で「文化資本」に恵まれている)という意味で言わ…

広島のこと

8月6日前後には、広島のことを考える機会が増える。今年は雑誌『現代思想』の8月号が「〈広島〉の思想」という特集で、それを少し前にぱらぱら読んだ。 「8月6日と広島」ということで僕に思うところが出てくるのは、単に広島に住んでいたからということ…

BOOWYについての思い出

氷室京介さんがライブ活動を停止するということで少し感傷的になっているせいなのか、このところBOOWYの曲をよく聴いている。僕にとっては、BOOWYというのは、僕の高校時代の象徴の一つなので、どうしても思い入れがある。 僕が高校に入ったのは1986年4月。5…

涙する理由

1980年代〜90年代に活躍した歌手・グループが再び活動を行っている姿を見て、涙することがあります。個人的には、最近、レベッカ、My Little Lover、X JAPANなどを見て、そうでした。 人はなぜそういう時に涙するのでしょうか。「歳をとると涙腺が弱くなって…

たこ焼き

週末によく行く近所のスーパーには、焼きそばとかたこ焼きとか二重焼き(もとい「大判焼き」)を売っているコーナーがあり、買物に行くと、たまにたこ焼きを買って帰ります。 たこ焼きを買っている時、そして家に帰って一つ二つたこ焼きを食べている時(後は…

篠原一先生逝去

篠原一先生が逝去されたことを知りました。 http://digital.asahi.com/articles/ASHC35F25HC3UCLV004.html そういう時がいつか来ることはわかっていたけれども、それでも衝撃を受けたことは間違いありません。 お会いしたのはわずか一回だけでしたが、どれだ…

時々、学部生から院生の頃に住んでいたアパートの夢を見る。僕はもうすでに引っ越してしまっているはずなのに、なぜかドアは空いており、たいていは空き室で、だから勝手に入り込んでいて、誰か(大家さん?)に見つからないかとびくびくしている。 「空き室…

教科書を作るということ

いろいろな経緯があり、現在、いくつかの政治学の「教科書」の執筆・作成に関わっています。どれも、3〜4名で一冊書くタイプのもので、かつ、「教科書としても使える」ではなく、明確に「教科書」として刊行されるものです。面白いことに、僕が最年長のも…